私が『見えない体』というものについて考えるようになったのは、大学時代にある現象のことを知ってからでした。

 それは『幽体離脱』です。

 『幽体離脱』は「幽体」という言葉自体が見えない体のことなのですが、もちろん日常語ではなく、いわば専門用語ですので、難解な印象を持たれる方がいらっしゃるかもしれませんね。同様な意味で『体外離脱』と言われることもあり、こちらの方が一般的かと思いますので、以後、『体外離脱』を使うことにします。

 『体外離脱』とは、生存している人間が、覚醒時の意識を保ったまま、肉体を抜け出る現象のことを言います。この時、視覚や聴覚は保たれていて、自分の肉体を正面から見ることができ、周囲の音、例えば、人の会話などは聞こえるそうです。また、自分にはまだ肉体の感覚が残っているそうですが、体は半透明で透けており、何かに触ろうとしても通り抜けてしまうそうです。通常、その体は体外離脱していない人からは見えず、いわゆる見えない体だということです。鏡に自分の姿を映してみると、姿は映らず、きらきらした光が幾つも映っていたそうです。移動する時は、歩く必要はなく、体は宙に浮いていて、壁などはスーッと通り抜けることができ、どこか場所を意識するだけで、次の瞬間にはそこへ移動しているそうです(瞬間移動)。その場合、物理的な距離には影響されず、たとえ何百キロ離れていても一瞬で移動しているそうです。ただし、どこへでも自由自在に移動できるようになるには、ある程度慣れる必要があるそうです。そして、この現象界とは違う、「幽界」とか「霊界」と言われる、いわゆる「見えない世界」にも行けるそうです。

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