2005/9/19 uploaded
それでは、実際に私が体験した内容をお話しいたしましょう。
私は、大学4年の夏休みに、ある用件で長野県の松本市まで行くことになりました。貧乏学生でしたから、いつもは夏休みと言っても遠くへ旅行することなどありませんでした。しかしこの年は、当時、かなり親しかった友人に誘われて、急きょ松本へ行くことになったのでした。できるだけ旅費を浮かせる為に、周遊券を使い、急行列車を乗り継いで行くことにしました。(周遊券を使えば、急行列車にはそのまま乗ることができたのです。)この時、上野―青森間の移動に急行八甲田を使ったのですが、こんな長距離を余計なお金をかけずに移動できたので、とても便利でした。(行きは。(^_^;))しかし、帰りに、もう二度と経験したくないほど、とんでもない目に遭いました。
松本から帰る日の前夜、私は仲間と夜遅くまで飲んで騒いでいました。その為、帰る当日は寝不足の上に疲れていました。仲間の中にはお盆の帰省ラッシュを気にかける者がいましたが、お盆の帰省の経験のない私は、それがどれほどすごいものか知らなかった為、全く気にしていませんでした。友人はお盆明けまで松本にいることにしたのですが、私は、そんなことより、短い北海道の夏が終わる前に早く帰らなければ、ということばかり気にしていたので、その日帰ることにしたのです。
寝不足の上に疲れた体と重いバッグを引きずりながら、再び、周遊券を使って急行を乗り継ぐ旅が始まりました。上野駅までは何とかスムーズに行けました。私は、「何だ、やっぱり帰省ラッシュはまだ始まっていないじゃないか。」と思っていました。(混んでないのは当たり前です。上りですから‥。(-_-;))