神智学関連の本の中には、幾つかの見えない体の名称を日本語に訳してあるものもありました。例えば、エーテル体を「生気体」、アストラル体を「幽体」と。この二つの名称の相対関係は、他の情報からも適切ではないかと思います。
ちなみに、「エーテル体」というのは、本来ただの物質である肉体に、生命現象の源である活力、あるいは、生命力といったものを付与する体で、いわゆる「気」のことです。ですので「生気体」という名称は適切だと思います。エーテル体は気ですから見えないのですが、肉体と分離して存在する体ではありません。生命現象を生じている生きた肉体の、見えない一部分であると理解した方がイメージとしては近いかも知れません。
それから、「アストラル体」というのは、死後、肉体を抜け出た直後の体のことです。また、先ほども言及しましたように、私が初めて体外離脱について知った時の名称は「幽体離脱」でしたが、実は、この時読んだ文章には、「幽体離脱」のところに「アストラル・トリップ」とルビが振ってあったのです。つまり、体外離脱において肉体を抜け出た時の最初の体がアストラル体であり、日本語で「幽体」とも呼称されていたのです。ですから、アストラル体というのは、人間の層構造を肉体(エーテル体も含めて)を最外層と考えると、肉体の次の層にあたる体だということです。