ここからは、私個人が今まで『魂』をどのようなものとして理解し、それがどう変わって行ったのかをお話ししながら、『魂』とはどのようなものなのかを考察して行くことにします。

 私が『魂』という言葉を知ったのは、おそらく保育園に通っていた頃だと思います。第六章でお話ししましたように、私が通っていた保育園はお寺さんで、時々、住職である園長のお話しもありましたから、その中で『魂』についての話があったのだと思います。

 確か、「人には誰でも魂が宿っていて、死んだら魂は出て行くんだよ。」というように教わったように思います。そのようなお話の後、誰かが「魂が出て行ったら死ぬんだぞ。」と言い出したので、私は、「寝ている間に、魂が出て行ったらどうしよう‥。」と思ったことを覚えています。(^_^;)

 あの頃は、『魂』とはどんなものなのかはわかりませんでした。別に知る必要もなかったはずですが、私には疑問でした。そんな時、「人魂(火の玉)」のことを知ったのです。誰かが「人魂(火の玉)は死んだ人の魂なんだよ。」と教えてくれました。私は「なるほど、あの火の玉が体の中に入っているんだな。そして、死んだら火の玉だけが出て行くんだな。」と思いました。

 でも、第六章でお話ししましたように、小学校に上がって幽霊の存在に否定的になった頃、「人魂(ひとだま)」はリンの自然発火だという説明に納得してしまい、『魂』の存在も否定してしまいました。

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