様々な技能を修得する為の教室では、当たり前ですが、生徒は先生より技術は未熟です。始めたばかりの頃はどうしたらよいのかわからず、自信もないので、先生の言われるままに行なっていたりしますが、そのうち段々技能を習得してきて、先生からとやかく言われなくても上達して行けるようになります。ところが、先生の中には、ある程度上達しても事細かに指示を出してくるような人がいます。そのような場合は、往々にして、生徒が先生のやり方とはちょっと違うやり方をした場合です。人にはそれぞれ自分の理解の仕方、覚え方がありますから、ある程度技能を習得すれば、後は自分なりのやり方で上達して行くものです。その時先生は、これを外すことはできないというエッセンスの部分をきちんとわかるように伝えるだけで良いのですが、とにかく自分の言う通りにしなければダメだという先生がいます。そんな先生に事細かく頻回に指導されていれば、誰でも煩わしくなって来ます。そしてそのうち、先生の意のままに動いていればあまり干渉されないということがわかり、先生の言われるがままになってしまうかもしれません。そうなってしまうと、主体的な技能の修得を放棄してしまうことになります。主体性を大切にする人は、そこで先生に意見したり、教室を辞めてしまうこともあるでしょう。でも、自分に自信のない人は、先生に強く言われることによって、「やっぱり私はまだまだなんだ。」と返って自分を追い込んで、先生の言われるがままになってしまうのです。そのように先生の意のままになっているのは、実は、自らそのような状態を望んでいるということなのです。(ひょっとしたら、主体的に先生の意のままになっているのだと言う人がいるかもしれませんが‥。ナンダカワケワカンナクナル (ーー;))