2006/8/9 uploaded

 そして、そのような無数の干渉により形成されている人間の一生は、魂にも最初からすべてわかっているわけではないのではないでしょうか。つまり、人生は、厳密には“出たとこ勝負”だということです。その出たとこ勝負のこの世での生に迷ってしまわないように、魂からの働きかけがあるのではないでしょうか。それこそが、『自己(self)』によるアレンジメントのように感じられる、ユング心理学における『シンクロニシティ』なのではないかと私は思っています。また、スピリチュアルな分野において、ガイドとか守護霊とか指導霊などと呼称されている存在、さらには、神と言われている存在の少なくとも一部も、私は同様に理解しており、魂、あるいはその一部が、そのような存在の“かたち”をとって、その人に働きかけているのだと思っています。ただし、そのような働きかけは、実際には、ガイド・スピリットの声が聞こえるとか、神からのメッセージが届くというような特別なものではなく、大部分は、日々の生活の中の何気ない出来事に表現されているはずです。例えば、出かけようとしたら電話がかかってきて急ぎの用件を伝えられたとか、書店でふと目にした本がとてもよい本だったとか‥。そんなに特別なことだとは思えないことにも、魂からの働きかけはあるのではないかと思います。

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