ここで余談ですが、電磁波は、マックスウェルという人が理論的にその存在を予言し、ヘルツという人が実験でその存在を証明しました。(その業績から、ヘルツの名前は周波数の単位 Hz になっています。(^_^)この時、ヘルツはどのようにして電磁波を発生させたかというと、なんと火花放電なのです。わずかな隙間をあけて置かれた電極の両端に高電圧をかけるとバチバチと火花が飛ぶ、あの時に電磁波が発生するのです。子供の頃、雨の日にラジオを聴いていたら、突然、ガガガガッと雑音が聞こえてきて、その後、外からゴロゴロゴロと雷の音が聞こえてきたことがありました。雷も放電現象ですから、雷と同時に電磁波が放射されていて、ラジオで受信されていたのですね。(^_^)

 ラジオと言えば、ラジオ放送局は日本全国にたくさんありますね。一つの地域でも、数局の放送を受信できるのが普通だと思います。それら複数の放送局から発信された電波は、すべて皆さんのラジオに届いているはずです。でも、ラジオのスイッチを入れたらすべての放送が全部一緒に聞こえてきたということは、通常起こりません。(電子工作少年が自作する性能の低いラジオでは起こり得ますが‥。(^_^;)なぜなら、ラジオ放送を聞く時は、自分の聞きたい放送局の周波数にダイアルを合わせなければ、放送を受信できないからです。このような、電波の周波数に受信機の周波数を合わせることを『同調(tuning)』と言います。

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