それから、願い事が叶うというような“思いが現実化する”現象のほかに、思いが“ものに作用する”ということもあるのではないでしょうか。例えば、愛着を持って使っている物は、そうでない物よりも長持ちするとよく言われます。私の自転車がそうでした。私は、昔から、自分の使っている物にはとても愛着がわき、自転車もとても好きでした。小学生の時、学校から帰宅して出かける時には、いつも自転車に乗っていました。買ってもらってから何年もたっていて、特に手入れをしていたわけではないのにピカピカで、新車かと聞かれたことが何度もありました。また、同様のことは、自転車以外にも何度もありました。これは、“大好き”という好意的な思いが物に伝わった結果、劣化し難くなったからと考えることはできないでしょうか。

 えっ、そんなこと信じられないですって?

 そうですね、「愛着がわけば大事に使うから傷みにくいのではないか」という方がいらっしゃっても、それは御もっともだと思います。でも、私のことだけに関して、ちょっと後日談のような話をさせていただきますと、私が使っているうちはそんなにおんぼろにならなかった物が、訳あって他人に譲ってしまうと、短期間のうちにぼろぼろになってしまうということが何度もあったのです。自転車もそうでした。(半年後には私の自転車とわからないほどボロボロ‥。(T_T) これも、「どうせ譲り物だから」と譲られた方が乱暴な使い方をしたのでしょうか‥。(ーー;)

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