皆さんは、“ごはんに声かけ実験”というのをご存知でしょうか?

 “ごはんに声かけ実験”というのは、同条件で炊いたごはんを2つ(あるいは3つ)の広口のビンの中に入れ、蓋を閉め、一方には「ありがとう」、もう一方には「ばかやろう」と、毎朝一回声かけをするというものです。(3つの場合は、残りの一つのビンには声をかけずに無視します。)このようにしてビンの中のごはんがどうなったかと言いますと、当然、ビンの中のごはんはカビたり腐ったりしていくのですが、2つ(あるいは3つ)のビンでは結果に明らかな違いが出たのです。それは、「ばかやろう」と声をかけた方のごはんは、カビが生えて真っ黒になって腐っていき、最後はドロドロになってしまいました。それに対して、「ありがとう」と声をかけた方のごはんは、あまり汚く腐ることはなく、干からびたようになったり、発酵したようになったりして、ほのかな香りを漂わせるものもあったのです。この実験の結果から、かけた言葉がものに影響すると解釈し、「ばかやろう」のような汚い言葉は使わないようにして、「ありがとう」のような美しい言葉を使うようにしましょうと結論付けていました。この結論は、これで大変意義のあることです。なぜなら、言葉は音ですから、“音という『波動』が物質に影響を与える”ということですから。

 でも、私は、ちょっと違う解釈をしています。私は、ごはんに影響したのは、言葉の響きだけではなく、声をかけた時の“思い”も影響したのではないかと思うのです。なぜなら、人は言葉を発する時、無意識に思いも込めているからです。だから、私は、この実験は思いが“もの”に作用することを表現しているのだと解釈しています。

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