ちょっと脇道に逸れてしまいました。(^_^;)

 “思いは伝わる”ということに関しては、先にお話ししたような自分の思いを能動的に作用させるということのほかに、“他人の思いを感知する”という現象もあるようです。例えば、読心術というのがあります。人の心を読むことですが、これは、相手の表情や動作から心を読んでいるとされています。しかし、そうではないと思えることもあるのです。例えば、赤ちゃんを育てているお母さんは、赤ちゃんがミルクをほしがっているのが離れていてもわかることがあると言います。まあ、赤ちゃんに対する授乳は時間を決めて定時で行いますから、習慣だと言われればそうかもしれませんが、おしっこやうんちでオムツを替えてほしがっていることまでわかることもあるそうです。赤ちゃんを育てているお母さんは、赤ちゃんが何を要求しているのかが良くわかるということは、昔からよく言われています。赤ちゃんは言葉を話しません。何かを要求する時は、ただ泣くだけです。泣くという単一の行為を見て、赤ちゃんの要求していることが、ミルクなのか、おむつ交換なのか、だっこなのか、などを判断するのです。このようなことを瞬時に的確に判断することのできるお母さんがいるのです。これは、脳を含めて身体が未発達な為、言葉として伝えられないけれども、赤ちゃんにも思いがあり、“思いは伝わる”と考えれば、納得できます。

 また、夫婦のように、長年連れ添った者同士の間では、言葉を交わさなくとも、相手が何を言いたいのかわかる時があります。このようなことは、昔から“以心伝心”という言葉で言い表されており、“思いは伝わる”ということそのものですね。やはり、『思いは波動である』と考えて良いのではないでしょうか。

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